ママさん看護師

1996年 5階病棟
中2(14歳)の女の子、中1(13歳)の女の子、6歳の女の子。
福田病院に入ってから3人目を出産し、産前、産後含めて4ヶ月休んだのみです。次女が1歳のとき、3女が3カ月のときから保育園に預けています。
朝は私が子どもを保育園に預け、帰りは実父が迎えに行ってくれ、帰宅時に私が迎えにいくという状況です。ご飯やお風呂、洗濯物は、長女、次女が手伝ってくれて助かっています。
子供と一緒にいる時間が少ないので、一緒にいる時間を作るには協力してもらうしかありません。家事をしながら学校であったことなどを話すのが私たちのスタイルです。
又、保育園に送る車の中で音楽を聴いたり話したり触れ合う時間にしています。休みの日はだいたい子供の学校行事を入れています。クラブ活動もしているので、試合の応援に行ったり休みの日は子供と過ごすことが多いですね。
職場では、子どもの熱が出たり行事参加など事情を考慮して協力する勤務体制が出来ています。又、一時的にパートタイム勤務が可能です。フルタイムに戻れる環境になった時に戻ることができます。今、福田病院は仕事しながら子育てできる環境があります。

ケアした患者様から「ありがとう」と言われたときは感無量です。手術など苦しい状況を乗り越えられて家庭に戻られる姿を見るのは、やっていてよかったと思う瞬間です。
又、子供が自分の働く姿を偶然見たときがあるのですが、家と違う姿を見せることができて、やっていてよかったのかなと思いました。
責任の重さを感じます。命の重さは関われば関わるほど、いろんな背景、いろんな家族の形が見えてきます。自分にはない悩みを抱えて病気と闘わないといけない患者さんに、私たちがどんな手を差し伸べて快復に向かってもらえるかを考えるようになりました。以前はその時々の瞬間しか見れていなかった私ですが、経験とともに喜びも増していっています。次のステップとして反省をすることもあります。
自分の時間はありませんが、今は子育ての絶頂期だから子供と一緒にいる時間を大切にしています。
以前は1年間育児休暇をもらうということは、職場の忙しさを考えると言い出せないような時代でした。時代背景はありますが、今は現場の意見を吸い上げて、院長に伝え、職場環境を改善していく動きがあります。その結果、離職率も低くなっているようです。皆さんの条件を満たせるかどうかわわかりませんが、現場をぜひ見にきてほしいですね。子育て支援など確実に前向きな姿勢に変わってきていますよ。
家庭と仕事の両立を考えたとき、やはり“協力”が大事だと思います。私もはじめは自分が何でもやらないといけないと思っていました。でも、振り返ったとき、助けてくれる人がいました。それが続けられた一番の理由です。核家族で大変だった時期はありますが、夫の協力や職場の協力がありました。仕事をしていなかったら一人で育児に悩んでいたかもしれませんが、職場で悩みを話せることで救われました。手助けを借りることが大切だと思います。