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大腸CT検査を始めました。

当院では今年8月中旬にCT装置(コンピューター断層撮影装置)と画像解析ソフトを使って大腸の内部を3次元画像などで検査する「大腸CT検査」を始めました。

(左)大腸3次元画像 (右)仮想内視鏡画像

大腸CT検査とは

大腸CT検査は内視鏡カメラを挿入せずに肛門から炭酸ガス(CO2)を注入して拡張した大腸をCT装置で撮影し3次元画像として描出することであたかも大腸カメラで検査したような画像が得られます。(仮想内視鏡)
大腸カメラのように麻酔を使わず、空気ではない炭酸ガス(空気の130倍のスピードで体内に吸収されます)を注入することでお腹の膨張感も痛みもほとんどありません。検査時間も15分と短く(大腸カメラは約40分)検査後も炭酸ガスはすみやかに体内に吸収されるので膨満感もすぐになくなります。大腸カメラでの検査をためらっている方へお勧めします。

大腸CT検査 大腸内視鏡検査
長所 ・検査中の痛みが少ない
・検査が簡単で、約15分で終了する
 (すぐ帰宅できる)
・腫瘍などの狭窄があっても検査が行える
・大腸のひだの裏側もよく見える
・大腸以外の腹部情報が得られる
・大腸粘膜面の色の変化が観察できる
・ポリープがあればその場で切除できる
・平坦な腫瘍や5mm未満の
 小さなポリープを見つけやすい
・粘膜組織を採取することができる
短所 ・大腸粘膜面の色の変化が観察できない
・平坦な腫瘍は見つけにくい
・検査のみでポリープがあっても切除できない
・5mm以上のポリープ発見率は95%以上あるが、
 5mm未満の場合発見できないことがある
・内視鏡を進めていくと痛みがあることがある
・痛みが強い時は麻酔を使うため、
 検査後すぐに帰宅できない
・検査時間が長い(約40分)
・狭窄部位があるとその部位より先は観察できない
・大腸のひだの裏側が見えにくい時がある